上機嫌でいることは、自分のために、嬉しさの気持ちに積極的に。

買い物に出る祖母を見送り、もういちど彼女を見ようと窓を開けると、後ろを振り返り道先を見ながらながらニコニコしていました。

 

なんだろうと思っていたら、死角から、くるくるした毛皮の二匹が見えたので、私は急いで飛び出して、祖母と一緒にそのお嬢さんたちを撫でさせてもらいました。

 

こんな気分をありがとうと思いながら撫でると、ちゃんと向こうにも伝わっているようです。

 

たったそれだけでも、自分の機嫌を良くすることができます。

 

 

 

 

仕事では出勤前に、事務所でいつもヘアセットをしていて、私は仕事を始めた頃はちょくちょく不安になっていました。

 

そこには20代30代の女性が数名いて、順番に美容師さんにセットしてもらう為にメイクをしながら待っています。

 

同年代の同性に苦手意識を持っていた私は、何となく自分がよく思われないような気がして、待つあいだに本を読むことが多く、彼女たちと関わることを避けていました。

 

 

 

一度は辞めて、再び事務所に戻った私は態度を改めて、もっと同性との付き合いを深められるようになりたいと思っていました。

 

 

 

取り交わされている会話に直接でなくとも、はじめは、間接的に混じるようなかたちで過ごしました。

 

内容に意味などはなく、ただやり取りを楽しんでいる様を傍耳にしながら笑うという風にしていると、それが周囲に対して、関わり合いをオープンする態度になりました。

 

 

顔を合わせる人たちはほとんど変わりなくて、私の変化を感じていた人は後に知る以上にいたと思いますが、

 

戻ってからもお世話になっている年上の美容師さんは、あるとき冗談で、私を笑顔にしてくれました。

 

無口だった頃の自分には、あちらだって関わろうなんて思いませんよね。

 

 

傷つくことを恐れる心はその態度を閉ざす様で、他人を傷つけていることに気づかない、と、いつだか見知ったことを実感するようでした。

 

 

今まで、たくさんの人に嫌な思いをさせてしまったと落ち込むよりも、

 

もう二度と、そんなことしなくてすむんだって思えたら

 

込み上げるほど嬉しいものだったんです。

 

 

 

 

その美容師さんと親しいもう一人の女性に誘われて、私たち三人で近々食事へ行くことになっていて、

 

親族以外の女性と三人で食事するのは、ほぼ初めてかも知れないと思いました。

 

 

いつも美容師さんには髪をきれいにしてもらって、それが最近では、当たり前になってしまっているのですが、

 

 

奇麗な自分を見たときの気分、こんな気分をありがとうと、小さな積み重ねなんですが、

 

 

自分のご機嫌を、上手に取れるようになりたいと思います。